つかさの役割
つかさは、御嶽や自宅や聖地などで、伝統的に行う役割を担っています。
伊良部島では6つの地区に分かれてそれぞれ行っており、それぞれの地区でつかさが毎年選出されてその伝統を守っています。
伊良部島の聖地が守られているのは、このように大事に守っている島民の方たちがいるからです。
この選出方法ですが、とても独特で、区長が、該当年齢にあたる島民の名前を書いた紙をお盆にのせ、何回かふるって落ちた紙にかかれていた名前が一番多かった人が、つかさになるそうです。
いくら真ん中に紙があろうと、ポーンと飛び出して落ちることもあるというから不思議です。
1年で何日くらい?
年に200日あったり(そのうち真夜中に行う事もあるそうです)、島外に出てはいけなかったり、髪の毛を切ってはいけなかったり、お葬式にでてはいけなかったり、色々な制約があります。
つかさになるには、このような覚悟が必要になり、現つかさは、自分の生活が犠牲にして、伝統を守っていらっしゃいます。
つかさの任期
つかさの任期は宮古諸島では地区によって異なりますが、伊良部島では、3年が現役、その後は引き継ぎが3年あり、計6年あるそうです。
危機的状況
つかさになることは肉体的・金銭的にも大変なことです。
そのことがわかるからこそ、「できない」「ひきうけられない」という現実が、つかさの後継者の危機的状況の原因といえます。